カーボンファイバーといえば、すでにロードレーサー、MTBや様々な部品や車体に使われて
久しいが、どれだけの人がこの素材について理解しているか、ちょっと怪しいものがある
(俺含め)
今日はカーボンファイバー(CFRP、カーボンファイバーレインフォースドプラスチック)を
庶民的なラーメンという食べ物に例えながら考えてみようと思う
まずラーメンというのは、スープの中に麺がある。
これはエポキシ(レジン)の中にカーボンファイバーが配列されているのと
よく似ている。
ラーメンの麺は、スープと相性があり、麺によくスープが絡むものが良いとされている。
太麺、細麺、縮れ麺、卵麺など、スープとの相性や、歯ごたえ、食感を考慮して
ラーメンが出来ている。
カーボンファイバーも同じで、カーボン繊維
(12Kや、3K、1Kという言葉を聞いたことがあると思う)
の、ごく細い隙間にエポキシがよく浸透することで良いカーボン製品が出来上がる。
CFRPにはエポキシ樹脂、レジンが多く使われるが、このエポキシは化学反応で硬化する。
また、熱を加えること(キュアと呼ぶ段階的な加熱)によって、このエポキシは
常温での自然硬化よりも格段に強度が上がる。
エポキシ樹脂と反応するアミンについてはかなり多くの種類があり、目的によって
選ぶことができる。
鶏ガラスープ、野菜、あっさり/こってりなど、スープによって味付けの異なる
ラーメンと、ここでもよく似ている。
・プリプレグはチキンラーメンだ
プリプレグ、という言葉を聞いたことがあると思う。
これは、予めカーボンファイバークロスにエポキシ樹脂とアミンを染み込ませた
ものである。
エポキシ樹脂が反応状態で出荷されるので反応を遅らせるために
冷凍保管が必須だが、カーボンの製造工数が減るようで、
コストダウンや、色々な目的を持って使われている。
これは、予めスープが染み込ませてある、
チキンラーメン
と同じではなかろうか?というのが私の感想だ。
チキンラーメンは冷凍しなくていいけれど・・・w
袋から出してお湯にぶっこむだけでできる。便利だ。
・TIME、GIANT、IMPECは麺から自家製
うどんでは手打ち、自家製の手打ち麺といったものが
散見される。
のどごしや、弾力性をこだわった結果、手打ち麺に行き着くのだろうか?
カーボンも同じだ。
カーボンは積層や、繊維の配列を巧みに配置することで、材料の最小化すなわち
軽量化と剛性、強度といったものの設計の自由度が高まる。
"カーボンの手打ち麺"とも言える、カーボンシートを自社で設計できる強みを持った
自転車メーカー・・・すなわちGIANTとTIMEだ。
カーボンファイバーのフィラメント(原糸)から、自由自在にカーボンを
編むことで狙った通りの肉厚や乗り味、TIMEであればベクトラン繊維を
織り込むことで、独自の乗り味で商品価値を高めている。
BMCも、IMPECは機械で編んでいるが、あれもまた手打ち麺だ。(何)
カーボンファイバーレインフォースドプラスチックってのは、ラーメンだよな。 麺がカーボンファイバーでスープがエポキシ、レジンな。
— 犬速 (@D09SPEED) February 22, 2013
つまり麺だけでラーメンは語れないしスープだけでラーメンは語れないわけですよ。
— 犬速 (@D09SPEED) February 22, 2013
ラーメンの麺にも縮れ麺とか太麺細めんとか卵麺とか色々あるようにカーボンファブリックにも色々あってエポキシが浸透しやすかったり積層することによって色々変わるんですよ。つまり麺にスープがよく絡むのが美味しいわけですね。
— 犬速 (@D09SPEED) February 22, 2013
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