2015年5月6日

ATTACK Fuji 2peaks 後編

富士スカイラインを走り終え、下山後、あまりの寒さに打ち震えていた。お腹も空いたので、街の方に走り出した。

ちょうどいい定食屋があったのでそこで今晩の宿を探しつつ、メシにしよう。
「いらっしゃいませー」

おぼんに白ご飯や、すき焼き、海藻の酢の物などを載せていく。ボックス席が空いてるのでゆったり座れた。

まずはメシをつつく。白ご飯がグリコーゲンに変わって体内へと吸収されていくのを感じる。
じゃらんアプリを立ち上げ、宿を探す。
良さそうな宿が無ければまた走ればいい。



時刻は20時前。



検索してみると、河口湖のほとりにコテージがあった。一泊3000円と安く、いちおうお風呂もある。
ここだ!
即ポチ。定食屋を後にし、オレンジジュースを買い込んで宿へ。
コテージ、というか民宿みたいな感じで、部屋がそれぞれあり、風呂トイレは共同。新築のようで部屋は綺麗であった。



入館し、インターホンで主を呼び出して、ご挨拶。
風呂に入るためのバスタオルだけ借りていく。
自転車は宿の下に置いておいた。先客のクロモリバイクが置いてあった。
シャワーをお借りし、今日の汗を流す。最高の癒やし。

部屋に戻り、明日のルートを考えた。
ここから埼玉県の飯能市まで100kmぐらいらしい。
ヤマノススメ…!
ルートはほぼR411。行きましょう。そして布団を敷いて早々に寝た。

【3日目】







むくり。
23時頃まで起きていただろうか。
すごく良く眠れた。ケータイを手に取り、時刻を確認するとまだ5時半だ。
だるい体を起こし、用を足しに2階へ。
他の宿泊者を起こさないように静かに階段を上がり、トイレに。
窓から快晴のもと、富士山がくっきり見えた。トイレを済ませ、再びカメラを持って2階で撮影。
チェックアウト時間が早かったので鍵を置いて退室。めちゃくちゃいいお宿でした。また泊まりに来たくなりました。



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朝露に濡れる草。芝生。白いのは水滴です。



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GARMINの電源を入れ、今日のライドが始まる。行こう。



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河口湖湖畔で撮影。静かで美しい富士山。



まずは御坂みち。超電磁しか思い浮かばない。トンネル前のローソンで朝飯がてら補給していく。
すぐそこに、ヤマノススメに出てきた"三つ峠"という山がある。
ライトは前後点灯。ちょと狭いし、轢かれたく無いので慎重に。
トンネルを抜けると、山梨県に入る。甲府と河口湖で天気が変わることもあるそう。
おもいっきり甲府へと下る。ダウンヒルではあまり飛ばし過ぎない。
景色の良さそうな場所を探していたら県道に入った。これがアタリだった。
果樹園が並び、甲府の街を見下ろすようになっている。

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そのまま真っ直ぐ進み、国道20号との交差点を抜け、セブンイレブンで休憩。セブンイレブンの裏も
果樹園になっており、ぶどう酒、ワインの看板がそこら中にあった。
セブンイレブンで補給。軽量化も果たし、Twitterを見ていたらつむりんがふぉたろぐの新しいのを
準備しているとかで、リプライして一冊とりおきをお願いする。
楽しみだ。

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補給を終え、いよいよR411の奥深く、奥多摩へと向かっていく。
標高はそんなに高く無いだろう・・。と思っていたら、みるみるうちに500mを越え、
クルマも殆ど通らないような田舎道に。


うおお!コンビニが無いことは織り込み済みだったが、結構な山奥なのだな。
自販機も無い。
淡々と登り続ける。富士山の疲れがあるのか、ペースはあまり上がらない。
標高は700mをとうに越え、1200m。獲得標高は、この三日間で7000m?8000m?に達した。
わはは。このまま行けば10000mの大台に乗せるのも難しくは無いだろう。
GARMINの獲得標高に見とれていたら、工事現場があり、自販機もあった。有り難くコーラと
いろはすを補給していく。

工事現場から柳沢峠峠の頂上はそれほど距離はなかった。


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峠の茶屋を突っ切り、下り始めた。途中、桜が咲いてたので撮っていく。



やっぱ、バイクの人が多いなぁ。ワインディングを何台かスレ違う。




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道の駅たばやまに到着。温泉があったのだが、手持ちが少なくて諦めた。多分一度入ると気持ちよくて出れないやつ・・・w



ぶどうジュースをいただく。一瓶370円と高価だったが、めちゃくちゃ濃厚で甘く、美味しかった。


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バイクラックとサンダルが置いてあり、ビンディングへの配慮もある道の駅は初めてで感動した。

奥多摩湖に到着すると、自転車乗りが多数居る。よく練習コースとして話題に上がっていたので

馴染みはあるが、こんな場所なのだな。



セブンイレブンに入り、冷麺を補給する。道の駅でなるべく補給を済ませたかったが、炭水化物が置いてないのが
常なのだ(地元にお金を落とす意味で入ることが多い)


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東京都の水源地ということで水道局の分局のような建物もある。

R411をひた走り、看板に「飯能」の文字が見えた。



うおぉ!県道だ。ここを曲がれば埼玉県飯能市なのか・・県道53、28号線とつないで飯能市に入っていく。

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よくわからず中央公園に辿り着いた。天覧山・・・天覧山?!
知らず知らずのうちにヤマノススメの聖地に(?)ぶち当たっていた。ここは初めてあおいとひなたがハイキングに
出かけた場所だ。


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POPも置いてある・・・UMA君も(MUMA君だった)

日中の気温はぐんとあがり、まだ暑さに慣れておらず体力がどんどん削られていくので、森林公園の日陰で休むこととする。




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しばらく休憩した後、飯能河原へ行ってみた。ここはヤマノススメではみんなでBBQをしていたところだな。

前回の記事の自転車の装備もここで撮影した。適当にベンチで休んでふらふらしていたのだが

お腹も空いたので街へ向かい、蕎麦を食べることにした。



楓さんのPOPに誘われるように蕎麦屋へ。

IMG_9971 天ぷらそば1300円なり。



自転車をどこに止めようか迷ったが、駐車場があったのでそこへ置いてきた。

陽も暮れかかっていたので、宿をどうしようか悩んだ末、東京まで出て

そこで一泊することにした。飯能で泊まっても良かったが。



Twitterで晩飯のお誘いもかけつつ駅前で輪行の準備。

上野に向かう。西武池袋線急行に乗り、池袋で乗り換え上野まで。

電車に乗りながらホテルを抑えたので宿に輪行袋に入れたままの自転車を置き、

シャワーを浴びて、御徒町へ。



ばるさん(barubaru24さん)と一緒にベジキッチンというカレー屋へ。

肉を一切使っていないカレーが特徴

そのまま2時間ぐらい一緒に色々なことを話してた。
御徒町からビンディングで歩いて戻ってホテルへ。そのまま寝てた。





【4日目】

ホテルで目が覚める。

ああ・・そういえばここは東京だった。



せみさん(@SEMYan)とコーヒーを飲む約束をしていたのでもそもそと準備をする。宿をチェックアウト。
初老のホテルの従業員の方に、「今日はどちらまで?」と尋ねられるが、飯能も周り終え、
富士山も超えてきたので、「う~ん・・・?どうしようかなぁ・・・?」と曖昧な返事を返してしまったw
上野という土地柄、やはり自転車が好きな人が多いのかもしれない。
かつて、明治のころ、自転車という乗り物が貴族階級の、非常に高価な、今で言う
フェラーリやブガッティ、ランボルギーニと同じぐらいの値段がした時代があった。
今でこそ9800円で中国製のママチャリなら買えてしまうが、製鉄技術がそれほど高くなかった時代だ。
元祖キャノンボールとも言える、銀輪で東海道を制覇する銀輪倶楽部というものがあったそうだ。
自転車の歴史と縁が深い場所かもしれない。







「ふふふ、お気をつけて。」







上野駅で待ち合わせだったので、電車移動かもしれないと思い、輪行袋に突っ込んだまま歩いて駅まで・・

平日なのか、スーツ姿の人が多い。

せみさんは颯爽とCannondaleに乗って現れた。神田に美味しいシュークリーム屋があると聞いたので

輪行を解除し一緒に連れて行ってもらう。





せみさんが言うには東京で一番美味しいのでは、と唄うシュークリーム、オープン前から人が並んでいる。

何やら個数限定のようで、数回に分けて販売されるらしい。

みるみるうちに行列ができたが、せみさんは2番めを抑えることができた。



「はい、犬速さん」



買ってきてくれたシュークリームは至って普通だった。
が、しかし食べてみるとかすかにビターな味わいとクリームの絶品な甘さが同居し、とても味わい深い
逸品だった。



「ではコーヒーでも。それこそ日本橋のスタバに行きます?」


国道一号線のスタートポイントである日本橋のスタバ。
よくキャノンボーラーを出迎えるときにここで時間を潰している。



国道元標の元で写真を撮り、スタバへ。

艦これやら、自転車やら色々と・・・。



スタバでだべりつつ、11時前になったので退散し、日本橋からスタート。

とりあえず箱根を越えようかなー。



あとは淡々とR1を進む。

品川、横浜、小田原、箱根。
戸塚あたりまで来た所で、江ノ島という表記が目に入った。
あら、ちょっとこれは行ってみたいかも・・・?



吸い寄せられるように江ノ島へ向かう。
江ノ電や、南鎌倉高校女子自転車部や、TARITARIなどなど・・・・

数々の物語の舞台となったあの江ノ島なので。いい機会なので行ってみた。



国道467号から海岸沿いに出る。国道134号線と連続している。



海沿いに出た瞬間に、気持ちのいい風が吹く。

都心部のビル群の影はそこにはなく、海の上に浮かぶ江ノ島が見れた。

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砂浜に寄って行くと江ノ島はモン・サン・ミッシェルのようであった。



江ノ島に上陸して探索でもしようかと思っていたが、時間も押していたのでぐるっと回って終わり。

江ノ島水族館の裏で休み、一路、箱根へ。



R134、R1へとつないでいき、小田原クランクのセブンイレブンで補給に。

箱根は旧道を行くことにした。R1は交通量が多く、あまり好きではない。

気温は頂上で12度程度であり、そんなに寒くは無い。

三島へと下る。夜景が綺麗だった。



とりあえずどこかで寝たい・・・ふと、ばるさんにオススメされた静岡の健康ランドが頭をよぎる。

あそこに行こう・・・・



一日目に来た、道の駅富士に戻ってきた。また同じ場所に。

そのまま深夜のR1、県道396を走り、健康ランドで一泊。

雑魚寝になって寝ていた。

明くる日、興津から静岡まで走り、輪行で家まで帰った。

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