2015年12月26日

いい写真が撮れる!自転車撮影術

せっかく買った愛車、どうせならカッコよくカメラに収めて
アップしたい…

はい。では考えながら自転車がカッコよく撮れる方法を解説していきます。
スポーツ写真ではなく、静物を撮るためのテクニックです。


使うカメラ

・スマホ
・デジイチ(デジタル一眼レフカメラorミラーレス)
・コンパクトデジカメ(コンデジ)

は、あんまり問いません。どんな写真にしたいかで使い分けましょう。




・カタログ写真みたいな正対した写真



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自転車メーカーのカタログやWebにある、自転車と正対した写真。
スペックを解説したり、名刺代わりにアイコンにしたりすることもしばしば。
このポイントを抑えるとグッと良くなります。

・ホイールのロゴを合わせる



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特にディープリムを履かせた時に顕著ですが、ホイールのロゴの向きを前後揃えましょう。
フォークやステーの影に隠れても問題ありません。
特にロゴがない場合はバルブを真下、真上に持って前後揃えると綺麗に見えます。
↑の写真はSRAMのロゴで合わせるべきだと思うのでダメな例です。

・クランクの向き


クランクの向きは、チェーンステーからの延長線上、もしくはシートチューブの延長線上、どちらかに合わせると自転車との統一感が出てすごく良くなります。
アウタートップにし、フレームと揃えましょう。
私はチェーンステーに合わせる派です。



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・アクリル棒を使おう


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↑の場合、長ナットを組み合わせて自立させました。目立つ。

一般的なロードバイクには、殆どスタンドがありません。なので、撮影時には自立させる必要がありますが、
細めのアクリルパイプを40〜30cmに切ったものを使うと目立たず良いです。
よくヘルメットやボトルを使う人が多くいますが、地べたにヘルメットを置くのも不衛生ですし、
棒を用意するだけで見栄えがとても良くなります。
アクリルパイプはホームセンターで300円程度で買えます。
ホローテック2系クランクの真ん中にフィットさせる感じで挿すと良いです。




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アクリル棒で無くとも、そこらへんに落ちてる木の枝でも背景に溶け込んで目立たないので使えます。

風が弱く、地面が土や草などで覆われていればアクリル棒に向いています。
万が一倒れても柔らかい地面の上であればダメージが少ないので場所を選ぶと良いです。
アスファルトの上だとアクリル棒が刺さらず、難易度が上がります。そういう時には段差を探して、ペダルを乗せると自立します。
ペダルの置き方によって自転車を軽くロックすることも出来ます。




・パーキングブレーキ

自転車にはパーキングブレーキがありませんが、
前輪側のブレーキレバーをロックするようにトゥストラップ、輪行ストラップなどで握りながら固定すると前輪が思わぬ方向に空転せず、撮影時の安定感が増します。



・カメラのフレーム全部に収めてみる


自転車が主役ならば、カメラのフレーム全部に自転車がギリギリ収まる感じ、かなりのローアングルから狙ってみると面白い写真が撮れます。
さらに背景に人工物でもあれば少し引きで撮って背景も見せる工夫をするとカッコいい写真になると思います。
私の場合、ローアングルを狙うため地面に寝っ転がって撮影に及ぶことも多いです。



・マジックアワーを狙ってみる

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マジックアワーとは、日の出、日の入りの時間帯を指します。




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写真の構図にこの時間帯の低い位置にある太陽を入れると、感動的な写真を演出することが出来ます。
日中だとありふれた写真になりがちですが、この時間帯は刻々と空の色が変化し、瞬間ごとに全く違った空色の味わいがあります。

朝は早起きする必要がありますが、12月、今頃の冬場は日の出の時刻が遅くなるため(7時ごろ)、ちょっと頑張って布団から出て狙いやすいタイミングになっています。
夏場になると4時半ぐらいから空がぼんやりと明るくなるタイミングなので、かなり早く起きる必要があります。
自転車に乗るにしても早朝は人が少ないことが多いのでオススメです。

河川敷や平野、海沿いなど、開けた場所だと障害物が少なく遠くまで見渡せるので、家の近く、予め場所に目星をつけて走りに行くと、構図を考えながら太陽を「待ち伏せ」できるので良いです。
日の出の時刻や方角はアプリやWebサイトで検索すればすぐに調べられるので、早起きさえ出来ればいい写真が撮れます。


・雨上がりはチャンス!

夏場のゲリラ豪雨など、一度に大量の雨が降ったあとは水溜りが出来ます。
その後、晴れ間が来ると、水面に空が反射します。
これを狙います。




よく富士山を水面に写した逆さ富士など、「水鏡」という撮影方法があります。
めちゃくちゃ有名な写真としては、ウユニ塩湖で撮られたものでしょうか。




!EZILA EDYRPLIEN


これは私が撮ったもので、ちょうど雨上がりに水溜りがあったので
撮影しました。
根気との戦いです。
水面に近いほど反射した像が綺麗に見えたりするので、カメラを水没させないよう注意してください。

水溜りが大きいと、ほんとにウユニ塩湖みたいな写真が撮れます。
空と水面の境界がはっきりとした、神秘的な虚像の自転車が写真になるので、面白いです!
チャンスがあれば狙ってみて下さい。


・構図を意識する

カメラのファインダーから見える画像の構図を意識して自転車を収めると、バランスの良い安定感のある写真になります。
有名なものもあるのでカメラを趣味としてやっている人にはお馴染みかもしれませんが…

日の丸構図
三分割構図

構図は意識するだけで、この構図にあてはめる必要はありません。
自分なりに工夫して楽しみながら撮ってみて下さい! DSC02333


追記

大事なことがもう一つありました。

・自転車を左右どっちに置くかでツーリングの雰囲気を醸し出すメソッド

もしかしたら演劇とかやっている人は知っているかもしれませんが、
上手(かみて)と下手(しもて)を意識すると、自転車でのツーリング写真から

「行き」「帰り」の雰囲気を濃くすることができます。


サザエさんのエンディングに学ぶ「帰り」のメソッド

サザエさんのエンディング、サザエさん一家は「右」から表れて「左」「帰って」行きます。


サザエさんとは全く関係がありませんが横スクロールシューティングゲームはだいたい


「左」から自機が表れて「右」へ進んでいきます。これが「行き」のメソッドです。




これを自転車の写真に取り入れると、
写真+文章からツーリングに「行く」「帰る」の雰囲気をより強く主張できると思います。



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さっきの写真ですが、淡路島一周の最後、これも自転車を左向きで撮ることで、
「帰り道」というのを表現しています。
逆にツーリングに出かけるよ!というときは右向きに自転車を置いた構図で撮るのをなんとなく意識しています。

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