2016年2月21日

シマノの2017年モデル新型の情報を考える

様々な憶測が飛び交うシマノの新型DURA-ACEと思しき情報の数々を、ここで現時点で出揃っている情報をもとに、
簡単にまとめてみようと思う。


新型ラチェットシステム


bikerumorからの特許申請情報によると、新しいラチェットシステム機構をシマノは考えているようで。

すでに、シマノのディーラー向けマニュアルサイトには新型XTRのハブ、

FH-M9001/M9011が掲載されている。








クリスキングやDTスイス、そして最近モデルチェンジしたZIPPの404/808とおなじく、
ドライブトルクの伝達効率を向上させるべく新しいフリーボディのマニュアルになっている。

同じくハイエンドモデルのDURA-ACEにもこの機構は搭載されるだろう。
シマノが堅持しているカップアンドコーン方式の玉あたり調整は保持されている。

また、クリキン/DTと同じく、専用のグリスとしてSCYLENCEグリスの使用が推奨されている。

・DURA-ACEレベルのディスクブレーキ


こちらは代理店のミズタニさんのフェイスブックからの写真。
https://www.facebook.com/mizutanibike/photos/pcb.807207789424564/807206359424707/?type=3&theater



シマノの販売店向けの技術資料の表紙だが、RS-505とディスクブレーキキャリパーが表紙になっている。
この資料は戒厳令が敷かれており、口外したり、インターネットに中身を掲載すると怒られるらしい。

(さっきの新型ラチェットシステムのテックマニュアルもこれに載っていると思う。)

かつて、XTR Di2が正式発表前にイタリアの自転車店?からリークがあり、
シマノから「消してくれ〜!」という事件もあった。
新型モデルチェンジがあるとわかると、既存モデルの買い控えが起きたり、それが世界レベルで起こりうるので、
やはり突っ込みすぎるのは良くないと思う。
(ディーラーマニュアルはシマノ公式なので公式リークと考えてます。)

こ の資料の表紙と、シクロクロス会場で度々目撃されている

「シマノのラインナップにない700Cチューブラーカーボンリムのホイール」

恐らくこれはシクロ クロスでスポンサードしている選手向けに
XTRやC35-TUのリムにドリリングを施したワンオフに近いモデルかもしれないが--
来季のラインナップにシクロクロス/ディスクブレーキ用レーシングホイールセットとして
「WH-CX900-C35-TU」とかいう品番で出てきてもおかしくはないと思う。


・12段変速

たまーに出てくる12速だが、
フリーボディの規格を何十年かぶりに更新し、チェーンもこれ以上細くするのはキツイものがあると思うので、
おそらく、ディスクブレーキが普及し、エンド幅が広がったあとでさらなる多段化を行うのが
一番自然かと思う。

OLD.130ミリ→OLD135ミリ(ディスクブレーキロード)→142ミリ(スルーアクスル)

・パワーメーター


パイオニアと共同開発っぽい。
どちらも日本に本社があり、何らかの技術交流があってもおかしくはなく、
既存のパイオニアパワーメーターをシマノのクランクセットに内包する形で新型が開発中であると考えて間違いないと思う。
また、SM-EWW01のファームウェアアップデートで、パワーメーターの出力とかがここから拾えるようになるのかもしれない。


・シンクロシフト


現行9000 DURA-ACEの発表後に、XTR M9070に搭載された"シンクロシフト"。
これがDURA-ACEにもスライドする可能性は大いにある。
また、電動自転車向けに、オートマチック変速もシマノは開発しており、
これらの技術をファームウェアアップデートや、
何らかの簡単な改修でDURA-ACEに持ってくる可能性は高い。
先のパワーメーターとも連動し、変速した回数や一番使用しているギアのデータを蓄積し
""予測変速""、""先行変速""といった、スマートな変速を搭載してもおかしくはないと思う。

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