ホイールが2本入って肩がけストラップ付き。
遠征が捗る。
ENVEのリムはなぜ軽くて強いのか・・・?
それはリムの製法にあります。
コレですね。
他のカーボンリムメーカーはリムを成型したあとに、ドリルでスポーク穴をあけることで
リムを作ります。
ENVEはカーボンの成型プロセス時に予めスポークホール(ニップル側も)が開いています。
これがすごく大事。
カーボンの繊維(フィラメント)がドリルによって断裂することなく繋がった状態で
リムとして成型されることで強く、軽くできるのです。
ドリルを用いて穴を開けるということはつまり
リムに対して、穴を開ける際にドリルの反作用を受け止めるために
リムの肉厚を厚くする必要があります。
もし、リムの肉厚が十分でないと、クラックが入ってしまいリムとしては使えなく
なるでしょう。
上の図で赤い矢印になっているのが作用(ドリルのリムを押す力)
反作用(リムが押し戻そうとする力)を示しています。
また、ドリル自体の回転数や切れ味も十分に管理されている必要があると思います。
しかし、この製法にも利点はあります。
ENVEのリムは、
スポークホール数によって金型を別々に用意する必要がある
ということでもあります。
例えばカーボンリムの老舗、CORIMAでは、
CORIMA AERO 2Dリム単品のラインナップ
12H/16H/18H/20H/22H/24H/28H/32H
と、かなり多くの種類を取り揃えています。
しかもVIVAには2to1スポークアレンジメント用のリムもあるようです。
完組をバラして、ハブが余った、
手組で、こういうマニアックなハブを手に入れたけど、ホール数が合わない・・
こういったニッチな需要にとてもよく合うと思います。
ENVEも、EDGE時代には16H、18Hという小スポークカウントの45/65シリーズを製造していたように
思いますが、今はラインナップに無いようです。
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