2013年8月19日

4日で840km



合宿とか修行とか称して走ってきました。
しんどかった。


修行ライド

コミケのいっぱん参加も無事に終わり、スタッフ参加してたチャリモさんと新橋で落ち合った。
ちょうど激しいゲリラ豪雨が襲ってきた真っ只中で、新橋のSL広場の古い建物?雑居ビルの4階にある
コンセントカフェでざっくりと話を持つことになった。

プラン1
長野、乗鞍方面へのライド。

プラン2
青森方面へのぺったんこライド。

二人でチーズを摘まみながらコミケの色々なスタッフの内情を聞いてたり色々面白い話が聞けた。

で、結局話がまとまらず、チャリモさんとのロングツーリングは秋に持ち越しとなった。
夏、とくにコミケ直後にロングライドはキツいw

チャリモさんと別れ、東京駅へ。
雨は止んでた。
21時30分ごろの、新幹線の終電で帰路に着いた。ほとんど滑り込みだったが。

家でアニメを見たり。
布団にくるまりながら、延々とWikipediaの大平洋戦争からのベトナム戦争の項目を読みふけっていた。(終戦記念日も近かったので)

丸二日、とにかく引きこもった。
休養も大事なのだ。
コミケの期間は特に暑くて体調を整えるのに、ゆっくり静養するという意味合いもある。

そうもこうもしていられず、
15日の朝4時、日本海を目指して出発した。

装備はいつも通り。
フロント
ハブダイナモホイールにGP4000Sの23C。

リア
WH-R500にゲータースキン25C。

25Cのエアボリュームから来るふわふわ感?グリップが強力でなおかつ抜きん出た耐パンク性能でかれこれ3000km使ってる

問い合わせが多いので書いておくと
このトップチューブバックは
リベレイトデザイン タングルフレームバッグ。
サドルバッグだと重心が変わるのでこれを愛用してる。走りながら荷物の出し入れができるのがかなり美味しい

ツール缶ではなくスタッフバッグに小物をまとめてシングルボトル体制。ペットボトルをジャージのポケットに。
スタッフバッグの方が軽く(2Lで15g?)、容量が大きいと思う。

まだ暗いうちから日本海を目指す。いつもの宇治川ラインじゃなく山中越えで。
朝日に照らされた琵琶湖綺麗すぎワロタ

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トイレ借りるために道の駅※プラザへ。

サクサク北上して161を登って福井県へ下る。
気温が日中だが26度まで下がる。
山のなかは涼しい。

8号を下る途中に巨大な鉄骨の塊が現れる。\巨人だ/
舞鶴若狭自動車道の高架橋らしい。
ゆうに50mは高さがあったかな?
圧倒された。 工事中だったので鉄骨やクレーンが剥き出し。
作りかけの高架橋を見ながら昼飯。
敦賀湾に出る。
ここから先の8号は入り組んだ湾の岩壁のせいでトンネルとスノーシェルターが多いので注意。大型トラックも通る。


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10kmほどでしおかぜラインに到着。
ここからほぼ信号なし。
日本海の独特の岩岩が並ぶ景色が延々と続いている。
夏はコンビニも自販機も少ないので水分の取り方に注意。
海水浴場が海沿いにたくさんあって、スキューバダイビングや、
浅瀬のアワビや貝を捕る人たちで賑わいを見せていた。冬は蟹が採れるようで看板を出している店が並ぶ。
前にも金沢に行くためにこのしおかぜラインを通ったけれどその時は秋で閑散としていた。

蟹の直売所みたいなところで
焼きおにぎりと、瓶ジンジャエールを頂く。瓶のジンジャエール美味すぎ!
他にもファンタ、コーラ、ウーロン茶の瓶が自販機に並ぶ。
自販機にキャップをはずすアレがある。

自転車乗ってる人にも何人か遭遇した。リカに乗ってる人もいた。速かった。

洞窟内をくりぬいたトンネル。前に通った時も感動したけれど大平洋ではなかなか見れい地形ばかり。
暑さにやられながら今度は砂丘のような場所に出る。
道の駅みくにで休憩。火照った体をクーラーで冷やす。
蟹の缶詰めは見たことあるが、蟹味噌の缶詰めまで置いてた。

漬け物用メロン!?

併設のフードコートでラーメンがあったのでベーシックなラーメンを食べた。
アイスクリームってかジェラート?も食べたかったけどお預け。
ラーメンを食べながら観光スポットを紹介する冊子に温泉、銭湯が載ってた。
入浴料500円から。格安である、行くしかない。

道の駅から銭湯まではそう遠くなかった。
フレームバッグの隅に転がしてた鍵でアリーゼを柵にくくりつけ銭湯へ。
あわら市のせんとぴあというところだ。

お風呂はいくつかありそれぞれ水質が違う。
一週間交代で天の湯、地の湯が入れ替わるらしい。

お風呂に入った瞬間の気持ちよさったらありませんでしたね!
ここまでで200kmを越えていたので汗も相当かいている。
上がったあとに体重計に乗ってみたら普段より3kg減ってた。全部汗になったのだ。

風呂上がりにくつろぎスペースでソファにもたれ掛かってコーヒー牛乳をのんだ。もちろん瓶のやつ。
あまりに気持ちよすぎて背中のポケットに入れてた財布を落として気づかずに出てきてしまったほど。
すぐに取りに帰って事なきを得ました。

気力を振り絞ってアリーゼにまたがる。とりあえず金沢まで行こう。行かなければ。

国道305号にもどり、北潟湖を北上。国道八号線のバイパスを迂回する。
海岸沿いの県道をひたすら走る。日も落ちて暗くなった。
加賀市に入ったあたりで砂浜が見えたので夕陽の瞬間を収めた。

とても遠いところに来た。普段なら来ないような場所。

speedplayのクリートに砂が噛んでステップインが渋くなった。
金沢はもう近い。

そのまま海岸沿いを走り小松空港の脇を通る。高速道路も並走している。日の落ちた空をジェット機が飛ぶ。
高速道路に接続しているPAみたいな場所のベンチを借りてしばらく休む。眠気が襲ってきてあぶない

この辺で、内灘の道の駅まで行こうか悩んだけれど、諦めて金沢市内に。
安いホテルを適当に予約した。インターネット様様、とにかく休みたい。

ふらふらの足どりで金沢駅前のホテルに向かう。
国道八号を越えるのに地下道を越えないといけない場所があるのだけれど、ここ以前にクロゥ君と金沢まで自走したとき通った道だ。

ホテルにチェックイン。シャワーを浴び、コンビニで買ってきた弁当をつつきながら泥のように眠った。
初日の走行距離は289kmであった。

二日目
ホテルの朝食バイキングが付いてたのでたらふく食べる。小さなパン、オレンジジュース。何度もおかわりした。
味置いといて朝飯はとても大事。
長旅なのでとにかく質より量を詰め込んだ。

ホテルをチェックアウトし、タイヤの空気を確かめる。
リアはそうでもないが、前輪の空気が少し抜けていた。夜と昼の寒暖差の大きい時期だと、空気が抜けやすいのだ。
持っていた少し頼りないが携帯用ポンプで継ぎ足す。
金沢駅前にまで走り、富山へと向かった。

金沢から富山へ向かうには経路がいくつかある。
おすすめは国道359号線である。

内山峠という小さな峠を一つ越えてしまえば40kmほどで富山県へと到達できる。
県境はスノーシェルターになっている。

富山県側の国道359号は路肩が広い。除雪作業用スペースか何かだろうか。これの
お陰でとても走りやすい道路設計になっている。
ここでローソンに降りて補給した。今日も暑く水分がどんどん飛んで行く。

さらに少し先のホームセンターでも補給。
ペットボトルのキャップをワンタッチで開閉できる小物を買った。シングルボトル
体制なので増設しないと持たない。


砺波市に来たあたりで県道25号に入った。富山市の市街地をすべて迂回して
国道472で飛騨へと向かうつもりだった。











これが後の地獄の始まりであった。。。





県道25号は殆どクルマも通らず農道のような細い道もある、
のどかな場所だった。アップダウンはあったが、きつい!と思う場所は殆ど無く、
あっさりと国道472号との合流点、八尾町のあたりに到着した。

ここでサークルKがあったので補給。




富山市の防犯キャラクター、神通ゆい・風間あおい。かわいいな。


国道472への道のりが始まった。
地図で見た感じではかなり険しい山だとも思わず、私は脚を踏み入れた。

集落があり、そこを抜けると本当に何もなかった。
西の山のほうに暗い雲の固まりが見えた。15分と立たぬうちに雨に降られた。

雨宿りをするバイクライダー。俺も雨宿りをしつつ、ジップロックにケータイ・
財布・デジカメ・エネループをねじ込み走りだした。

山奥のダム湖が見える。道は一車線で細くなっているところもある。
対向車が時折来るので気が抜けない。草むらから迫る音やエンジン音に
耳を澄ませた。

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スノーシェルターで再び雨宿り。ポケットに忍ばせておいたバナナを食べる
しかしもうほとんど雨は止んでいた。


山道の向こう側に再び集落があった。自販機が一台、しかしスルーしてしまった。
本当に何もない。畑が広がるだけで、人の気配よりも動物が支配的な世界。


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そんな中にぽつねんと茶屋のようなお店があった。

メニューにはそば・うどん・ピッツァが並んでいた。
私はざるそばを頼んだ。

中にはクマの剥製、山の木々、植物の図鑑や、山道のルート案内などが本棚に。
テレビで高校野球を流している。

「どうぞ」

と差し出された小皿には、切り分けた小さなスイカが並んでいた。
お腹が減っており、水分も欲していたので、それは小さなルビー色に輝く
宝石のようにも思えた。体に染み渡る自然な甘さが口の中に広がる。

しばらくしてざるそばが出てきた。
手打ち麺らしく、茹で上げて冷やしたせいか少しぬるかった。





付け合せのお漬物が絶妙な甘みで美味しかった。
そばは雑味がなく素直な味で、するするとお腹に吸い込まれていった。

美味しかった。


すこし量は足らなかったけれど自家栽培と思われるわさび、同じく自家栽培のジンジャーエール
などもありすごく気になった。水のきれいな地方ならではな食べ物。


もっと食べたい、という欲求を噛み殺し再び472を進んでいった。

このそばを食べたお店から少し行くと21世紀の森 キャンプ場
というのが見える。このキャンプ場のさきから酷道が広がっていた。

まず路面が悪いのか鉄板が敷かれている。
さきほどの雨は過ぎて乾いているが、あまりグリップが良い物ではない。

そしてひたすら登りであったのだが、ハチ?アブ?のような虫に襲われた。

「うはwwwwwwwwハチさんのハーレムエロゲきた!!!!wwwwwwwwww」


ハチは黒いモノを襲うらしい・・・俺のアリーゼはマットブラックだ。
ついでに俺もENVEジャージで黒い部分多め。

そのせいかわからないが、このわりとハードな「ハーレムエロゲ」は20kmほど、飛騨市に抜けても続いた。

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道は綺麗だった。富山県の方は。
反対側の富山県側から人が来るとは思って居なかったのだろうか、バイクに乗ったライダーの方が
驚いてた。







岐阜県との県境を超えると路面は一変した。

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荒れた道。かつてはアスファルトが合ったのだろうけど、侵食されてガタガタ道になっている。

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ガードレールがすぐに途切れた。ここが楢峠だろうか?標高は1200mほどらしい。

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で、こんな感じの道が延々と続いていた。ダウンヒルで。
私は必死にアリーゼをコントロールしようと、かつてMTBで雪の箱根を走り抜けた時のことを思い出した・・・

タイヤはフロント23C、GP4000S。リアは25C、ゲータースキン。
フレームがバラバラになってもおかしくない。とにかく耐えた。ちなみにハーレムエロゲ継続中。

やっとの思いで国道360号に合流した。民家がある。郵便局がある。人がいる。
ならば自販機もあるだろう。行くしか無い。

国道41号へと続き、バイパスのような道を快走。そうそう、ロードレーサーってこういうアスファルトの
上を疾走するための自転車なんだ。限度を越えたガタガタ道とエロゲははもう嫌です・・・w


道の駅・飛騨古川に来た。コーヒーを一杯飲む。ここから高山市まで結構近いようだ。
乗鞍は登っておきたかったので、高山で一泊することにした。

コーヒーを飲みながら、時計は18時をさした。乗鞍へのゲートは閉まっている。
高山市では飛騨牛の焼き肉定食を食べた。脚を回復させるために、タンパク質は欠かせない。

2日めは距離が最も短く150kmに落ち着いた。高山に登るつもりが無ければもっと距離は伸びていたかも
しれないが、乗鞍は今年2度、挑戦しようと思いつつも諦めざるを得ない状況があり、
今度こそ!と思っていたので。
(一度目は福井から370km走ったとき。二度目は乗鞍スカイラインHC。)






3日目。

このホテルに朝食は無い。5時半ごろにチェックアウトし、乗鞍スカイラインへと向かう道中で
コンビニ弁当を食べた。ついでにバナナも買い込む。


朝から何人か、自転車乗りとすれ違う。どなたも皆本格的なロードレーサーだ。
ほおのき平バスターミナルで休憩、7時半ごろかな。

レモンティーを飲んでトイレを済ませた。
長い登りが続くので準備はしっかりと済ませておきたい。
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県道5号へと続く坂は勾配がキツイ。頼りにしてた28Tのローギアを使うとスポークと干渉したので
封印した。電光掲示板には畳平・晴れの文字が。

ゲート前。熊が出ると追い返されることもある。危険と隣合わせなのだ。

「注意事項があるので止まってください。」

と、係の人に呼び止められた。

最近の自転車ブームで乗鞍に上りに来る人が増えたのだが、バスとの事故が増え、
ドクターヘリを呼ぶ事態もあるとか、クマが出たら逃げてください、など。

こんな最高な場所で事故など起こしたくもない私は係の人の説明をよく聞いておいた。

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クリートが緩んでいたので退避スペースで直す。


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青々とした世界。空気は澄み、眼下に雲が広がる天空。
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山に登ることの厳しさと楽しさ、絶景。


標高も2200mを超えてくると息が続かなくなるのでペースはかなり落としていた。



頂上に付く頃には9時半になっていたかな。だいたい2時間かかった計算。
前日に、つむりんも乗鞍エコーラインを朝から登る、と言ってたのでつむりんの姿を探してみるが居ない。
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銀嶺荘の前のベンチ横にバイクラックが設置されていた。6台分であるが、大変ありがたい。
お土産屋さんや、熊の目撃情報の書かれたホワイトボードなどに目を通しながらつむりんを待っているが、なかなか現れなかった。

11時ごろになっただろうか?
待ちきれなくなった私はエコーライン、長野県側へと下りだした。

スカイライン側が高山植物の生い茂る緑の多い山並みを見せていたのがエコーライン側は岩肌が少し覗いているような、そんな印象を受けた。

1kmも下らないうちにK2T2ジャージが登ってくるのを補足。
間違いない。つむりんである。

同じ大阪に住んでいるはず
なのになぜ乗鞍の頂上で出会うんだろうか。よくわからない。

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その後は乗鞍山頂で写真を撮ったりおにぎりをつむりんからもらったり。

私は高山に下って戻りそのまま帰路につく予定だったのだがつむりんはどうするかと
聞いて見たらつむりんも高山に行きたいという。
ならば速い。

ゲートの閉まらぬうちに下山を開始した。









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