inkscape(インクスケープ)とは
ヴェクタ曲線で描画できるフリーソフト。オープンソース。GIMP←→Photo Shopみたいな対比で言えば
イラストレーターと対比できる。
自分は主にこれを使って画像をトレースを行い、ラスタ画像から拡大してベクタ曲線の画像を作り、
入稿してステッカーにしています。
inkscapeのDL先はこちら
未だ開発版のためすこし不安定なこともあります。こまめに保存しておきましょう。
・とりあえずアニメなどからトレースするやり方
まず、inkscapeを開き、新規・・・からno_bordersを開きます。
標準ですと、A4サイズのファイルを作成するモードで開くので、枠が邪魔です。no_bordersのが作業がしやすいためです。
次にトレースしたい画像ファイルをinkscapeに読み込ませましょう。Jpgやpngであればすんなり開けるかと思います。
トレースしたい対象をレイヤーに配置し、レイヤーごとロックしてしまいます。
鍵のアイコンをクリックして・・・
これでレイヤーがロックされています。
レイヤーがロックされていないと・・・やりにくいですw
このレイヤーの上にトレスする線をベジェ曲線で引いていきましょう。
まず、体のレイヤー、服のレイヤー、髪のレイヤー・・・と奥行きと立体的な配置を考えながら作業をすすめていくと
うまくいくと思います。
この場合、首(奥にある)、顔の順番で線を引いていっています。
あずにゃんの場合、自分は20レイヤー、10時間ほどかかりました。
両面違うデザインにしようと思うと2倍かかります。
綺麗なプリントをしようと思えばそれだけ手間がかかります。
それが愛だ!!!!!!!!!!
・ディスクホイール用(700C)のテンプレを作る
まず、円弧を描きます。このツールを使います。
クリックしてCtrlを押しながら拡大していくと、比率を保持したまま拡大してくれます。
ここの表示単位をpxからmmに切り替えます。
さて、お手持ちのロードレーサーのリム表記を見てみるとたまに
622x19とか書いてませんかね?622がリムの外周のサイズになります。
ということはmm表示に直したので円のサイズを622x622にすれば700Cのサイズになりますね。
あとはここからブレーキ面を差し引けば内周のサイズがわかりますね。
シマノのWH-R500の場合、リムのブレーキ面を引くと内周の直径は608mmとなりました。
各社ばらつきがあるので実測するのが一番でしょう。
空気を入れるバルブ穴のカタチは次項で説明します。
・フリーボディのセンター出し
ここではシマノ用フリーボディでお話させていただきます。
カンパ用のもそのうち実測して掲載します。
シマノ用フリーボディの直径はだいたい34.5mmです。
では、34.5mmの円を作りましょう。作り方はさっきと同じです。
さっきの黒い円の上に配置しましょう。
ここからが少しややこしいです。
まず、2つの円を2つとも選択します。黒い円を選択すれば赤いフリーボディ用の穴も選択されると思います。
この状態です。
で、この赤いフリーボディをセンタリングします。
オブジェクトから整列と配置・・
そうすると右にダイアログが現れるので中心軸を合わせる
そして水平軸
これでセンターが出ました。
次はこれに穴を開けます。
(デザインのやりかた・構図によっては開ける必要はありません。上記のセンタリングだけでも大丈夫です。)
パスから排他を選択します。
これで穴が開きました。
バルブ穴の窓も同じような要領で楕円などをベジェ曲線で引いて同じようにしてやればテンプレができます。
(あずにゃんの場合は現物合わせを前提に、空白を大きくとりました。)
あとはこのテンプレの上に様々なデザインを載せてファイルからビットマップにエクスポートしてやれば
(解像度は300dpiがおすすめです・・・かなり重いですが、固まってしまうならすこし解像度をおとしてやれば大丈夫です)
このとき、選択した対象だけ(ホイールだけ)エクスポートしてやればいいです。
このテンプレを絵師さんに渡して描いていただくなどもできると思います。
書き下ろしですとかなり負担の重い作業になるので期間は余裕を持って失礼の無いように依頼しましょう。
inkscapeでトレスなど参考になればこちらの動画もどうぞ
あとは慣れですね。どんどん触って覚えて行って下さい。
2011年6月18日
inkscapeの簡単なトレス基礎
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